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ジョージア東海クラシック 2003
第34回ジョージア東海クラシック 3日目通算10アンダー単独トップ、川原希
「あれは、トリプルでもおかしくなかった。ナイスダボ。全体的にショットの調子も とても良いし、普 通に落ち着いてやれば残りホールでダボ分くらい、取り返せると思ってたから」。
そのころ、片山晋呉が怒涛の追い上げを見せていた。スコアボードで逐一その動向を 確認しながら「お 、シンゴがすげえ伸ばしているな」と、思いつつも焦りはなかった。
「ほかの人は関係ない。伸ばされたら伸ばされたでかまわない。自分は良いゴルフを するだけ」と、目 の前の1打に集中していた。
ショットに比べて、あまり調子が良くないパッティングは、特に慎重に。「後ろか ら、前から、横から 。早く打ちたくなる気持ちを抑えて、あらゆる方向からじっくりとラインを読んでか ら打つようにした 」。
バック9でしっかりと6番のOB分を取り返し、通算10アンダー。一時、4打差の独走体 勢に入っていた片 山は、上がり3ホールで転落したため、単独トップに踊り出た。2001年の今大会から3 年連続で迎える最 終日最終組。「信じられないですね!」と思わず、声も弾んだ。
どんなに調子を崩していても、「ここでプレーしているうちに、ティショットのイ メージが出てきて、 だんだんゴルフが良くなっていく」という相性抜群のここ三好で、今年こそ初優勝を もぎ取りたい。