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Phlip Morris K.K Championship 2001
「なんでこんなスコアが出たのか・・・」(7アンダーで、首位発進の佐藤信人)
「たとえば、グリーンセンターを狙ったつもりが、思うとおりに行かず、でも、それがかえってピンに寄ってたまたまバーディとか、あと、長いパーパットが拾えたことで、救われたって感じで・・・」この日初日こそ7アンダー、首位発進を果たしたものの「明日も、こんなゴルフができるとは、思えない」と、不安は隠せない。
「解決策も、まだ見つかっていないし、僕の場合、ショットが悪いと積極的になれないんですよ」
それでも救いは、今季不調が続いていた佐藤の「鬼パット」が、ここにきて、ようやく復活しつつあることだ。
その糸口となったのは、9月に来日していた北アイルランド出身のダレン・クラークの言葉だった。
パッティングのとき、何に気をつけているのかクラークに尋ねたところ、いくつかの項目の中から、「ヘッドアップをしないこと」という、ごく基本的な答えが返ってきた。
実はそれは、ゴルフをはじめたころから、佐藤がパットの注意点として気をつけてきたこと。
「今年に入ってどういうわけか、『ヘッドアップしないことはいいことじゃない』ような気がしてたんですけど・・・クラークほどの選手でさえ、そういうこと言うんだな、と・・・」
“基本”を再確認して以来、成績も徐々に上向き。「ランキングもコツコツと上がってきたし、今週10連戦目の疲れもあるけど、気分は充実してるから」このまま勢いに乗り、ビッグマネーの今季初V獲りだ。