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宮本勝昌「勝てるものは、何でも勝つ!」

今月15日(金)から3日間の日程で、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部で開幕する「マスターズGCクラシック」はツアートーナメントにも、チャレンジトーナメントのどちらにも当てはまらない、“ツアー特別競技”だ。

よって賞金総額3000万円、優勝賞金540万円の今大会はいずれの賞金ランキングにも加算されないが、それでもなお「勝てるものは何でも勝つ!」と、並々ならぬ闘志を燃やしている選手がいる。

今大会の出場資格は主に、昨年のチャレンジトーナメント賞金ランク上位5人と、ファイナルQTランク1位から102位までの選手に与えられるがその中で、主催者推薦を受けてエントリーする宮本勝昌だ。

今季、トップ5入り2回。現在、ツアーの賞金ランクで7位につける宮本も、ここ最近で一番悔しい思いをしたのが5月のマンシングウェアオープンKSBカップだった。
15歳の石川遼くんが史上最年少優勝を飾ったが、アマチュアは賞金が受け取れない。
優勝賞金2000万円はそっくりそのまま単独2位の宮本の手に転がりこんだが「金額じゃない。やっぱり、勝つことが一番大事なんだ、と・・・」。
15歳に栄冠を許しながら、手放しで喜べるはずもなかった。
「ニューヒーロー誕生だけど・・・悔しい」と、そして「これからは勝てるものは、何でも勝ちたい」との思いをいっそう強くした今回の出来事だったのだ。

だから、たとえそれが賞金ランキングに加算されない大会であっても関係ない。
ただ目の前にチャンスがあるならば、そこに向かって突き進むだけ。
それこそがプロのあるべき姿だと思うからだ。
マスターズGCクラシックの開幕を目前にして、「今回も優勝しか狙っていない」と宮本は言い切った。

※昨年11月、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部で「マスターズGCドリームマッチ」が行われました。
エンターテイメント企業の延田グループ主催のこのイベントには「次代を担う若手選手の育成」という開催趣旨に賛同したタイガー・ウッズも参加したことで、大勢のギャラリーが集まって大いに盛り上がりました。
その閉会式で、延田清一・代表取締役会長は「次代の選手を育てるために有効に使って欲しい」と、日本ゴルフツアー機構会長の島田幸作に大会の収益金を託されました。
この寄金を元に誕生したのが、来る15日から3日間の日程で開幕する「マスターズGCクラシック」です。

この大会には以下のシード選手をはじめ、明日を夢見るたくさんのツアープレーヤーたちが参戦します。
優勝者には賞金540万円のほかに、6月28日から茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われるUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズの出場権も与えられます。

なお、大会3日間のギャラリーのみなさまの入場は無料です。当日はぜひお気軽に会場に足を運ばれ、選手たちの熱戦をお楽しみください。

<主な出場選手>
S・K・ホ
近藤 智弘
深堀 圭一郎
矢野 東
髙橋 竜彦
市原 建彦
谷口 拓也
富田 雅哉
今井 克宗
平塚 哲二
武藤 俊憲
河井 博大
佐藤 信人
今野 康晴
野上 貴夫
宮本 勝昌
藤田 寛之
川原 希
小山内 護
立山 光広
菊池 純
井手口 正一
白 佳和
小田 龍一
<順不同>

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