星野英正、5位タイ浮上

　雑念を、振り払ったことで、上昇をきっかけをつかんだ。
　「ミスしても命がなくなるわけじゃない・・・そう考えるようになったら、楽にプレーできるようになったんです」
　参考になったのは、青木功の「しゃ〜んめえ」だ。
　「知り合いとの会話の中で、青木さんのように、『ダメならダメで、しょうがない』と開き直ることも大事なんだ、と。そう考えながらプレーするようにしたら、昔の感覚が戻ってきたような気がするんです」

　アマ時代にあらゆるタイトルを総なめし、鳴り物入りでツアーデビューして今年で2年目。周囲の期待に応えようとするあまり、なかなか結果が出なかった。
　焦る気持ちから、「予選通過にこだわったり、今の位置をキープしたいとか、上にいきたいとか…。いろいろ考えて、ずっと苦しかった」と打ち明ける。
　しかし、通算6アンダー、20位からスタートのこの日3日目は、「楽しく、気楽にやろう・・・それだけ」
　不調のショットは、パッティングでカバー。「パーを拾う感じで、やってたらこのスコア」と、本来の持ち味を生かしたゴルフを披露して通算12アンダー5位タイ。
　優勝戦線に浮上に、「今日は大満足。・・・明日も、今日みたいな感覚でやりたいな」としている。

• 星野 英正
• 青木 功