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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2010
上井邦浩が2位タイ浮上
主催の九州朝日放送と、特別協賛のVanaH(バナエイチ)と開催コースの芥屋ゴルフ倶楽部から、ご褒美の30万円を受け取って、気分よく出ていったのはいいが、前半のアウトコースはスイング時に「なんだか、身体が回りにくい」。
そのせいか、右にばっかりボールが飛んでいく。
後半から直感で、スタンスの幅を心持ち狭くして構えてみたら、たちまち手応えがよみがえった。
13、14番でピンそばの連続バーディを奪うと、上がりの16番から3連続。いずれも3メートル以内のチャンスにつけて、1日7アンダーの大爆発だ。
その実力は、あの片山晋呉も認めたほど。ツアーでもっとも初Vに近い若手と言われ始めて久しいが本人は、周囲が言うほどにはそういう意識や気負いはほとんどない。
今年は「中日クラウンズ」で2日目まで首位に立ちながら結局5位。
「トーシンゴルフトーナメント イン レイクウッド」では2日目のトップから9位。
3日目以降に徐々にスコアを崩して終わるというパターンが続いているが、「色々経験したらいいと思うし」と客観的に、2005年の初シード入りから5度、味わってきた決勝ラウンドでの最終組も、「だんだん、前よりは楽に迎えられていると思うしその準備も出来てきた」と、自ら心の成長も実感している。
予選2日間は普段から、よく話すという4つ上の谷原秀人と同じ組。会話も弾み、和気藹々のラウンドだった。
「明日も、明後日も、こんな感じでやれたらいい」。
27歳は普段着のまま、今年3度目の優勝争いに挑む。