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日本プロゴルフマッチプレー選手権 2003

<第3回戦の結果>Dスメイル VS 藤田寛之(※敗れた藤田は15番でホールインワンを達成)2-1でスメイルの勝利

14番でクリークに打ち込むなど、連続ダウンを食らったあとの15番パー3で、藤田が 起死回生の1撃だ 。4アイアンで打ったティショットはピンの根元に落ち、軽く2バウンドしたあと カップイン。
自身ツアーで3度目のホールインワン。その一部始終を見つめていた藤田の表情は、 ピクリとも動かな い。
「さっき続けて負けてた怒りと、スメイルに対して“どうだ、このやろ〜”という思 い。入った瞬間は 喜ぶというより、戦闘モードの気分がそのまま抜けなかった感じだったんですよ」。 この1打でマッチイーブン。ゲームの流れをグっと引き戻し、厳しい表情のままキャ ディとハイタッチだ。
そのまま足早にフェアウェーに向かうついでに、ふと振り返った藤田の表情がとたん に、ほろこんだ。テ ィグラウンドの看板に“ホールインワン賞200万円”の文字を見つけたからだ。
「改めて賞金を確認したら、急に喜びが沸いてきたんですよね(笑)」改めて、キャ ディと笑顔でハイ タッチのやり直しだ。
しかし、喜びもつかの間だった。
この勢いのままスメイルにプレッシャーをかけ、一挙に勝利へとなだれ込みたいとこ ろだったが、続く 16、17番で再びミスを重ねてしまった。
「あとは行くだけという直後のミス。大事な場面で見せられない、自分に失望しまし たよ」。2ダウン を喫して、結局17ホール目に敗退。
エース賞金200万円とベスト4進出の両方を同時に手に入れることはかなわず「複雑な気分」とつぶやいた藤田。「もちろん、“200万円は”ありがたいけれど・・・。 やっ ぱり勝つほうが嬉しかったかも」。チラリと本音をのぞかせていた。
写真=開催コースのニドムクラシックコース、株式会社ザ ニドムの石川修一・代表取締役社長より、ホールインワン賞金200万円を受け取る藤田。「とっても嬉しいん ですけど、勝負には負けちゃって。ちょっと複雑・・・」

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