記事
住友VISA太平洋マスターズ 2000
▼ トピックス「最後は足がつりそうだったんです」
首位と2打差で迎えた18番パー5のティショットは、快心のあたり。フェアウェーど真ん中につけて、グリーンエッジまで残り179ヤード。
しかしそのときすでに、深堀の足はフラフラだった。
「最後のティショットは力が入って、右のふくらふはぎがつりそうでした」
それでも、渾身の力で打った7番アイアンの第2打は「完璧」。ピン右5メートルに2オンしてイーグルチャンスだ。
上位の伊沢、宮本がスコアを崩す中、ジリジリと追い上げた。
目の前のパットを沈めれば、後続組の伊沢のプレー次第では、逆転Vの可能性もふくらむ、という場面。「こういう場面を迎えられることが、重要なんです」と深堀。慎重にラインを読んでイーグルパットを決めた瞬間、魂のこもった力強いガッツポーズが飛び出した。
結局、18番で伊沢がバーディを奪って単独2位にも「上の2人が詰まっていたから、チャンスだと思っていた。ここまで追い上げることができて、しかも、最後も入れられたことが本当に嬉しい。フラフラながら、よく頑張ったと思う」と深堀は自分をほめた。