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日本オープンゴルフ選手権競技 2005

注目のAON対決は・・・

スタートの1番ティに、3人が並んで立ったとき。満員のスタンドから、畏敬の念がこもった拍手が自然と沸き起こった。
照れ笑いともつかない笑みを浮かべて、スタートしていったAON。

中嶋常幸ひとりが1番でOBを打って7を打って出遅れたものの、AOは始め気を吐いた。
ジャンボ尾崎は9番パー5で、残り220ヤードの第2打を3アイアンで2メートルにつけてイーグルを奪うなど一時2アンダーまでスコアを伸ばした。

青木功も10番ホールまでに1アンダーとしていたが、最終ホールで2人に目を覆うばかりの事態が起きた。

ジャンボがティショットを左に曲げて、第2打は木に直撃。
脱出の3打目も木に当たって右に飛び、ダブルボギーを打った。

青木にいたっては、グリーン左ラフから乗せたバーディパットを3パットしてダブルボギーとした上に、アテストで過大申告。
『バーディ』を奪ったはずの8番パー4をスコアカードに『パー』と記入して、幻と化した。
結局、4オーバーの63位タイ。

「ずいぶん、我慢したけど最後にヘマをした。ああ〜つまんねえ!」と、空を仰いだ。

しかし一方のジャンボは、「18番は、右からの風。最後は右に打たなくちゃいけなかった。結局、アンダーパーにもならなくて。・・・参った!」と、手を上げながらも確かな手ごたえを掴みかけているようだ。

「パットがカムバックしている気配を感じたから。少しずつ良くなってきているし、前向きになれそうだ。・・・まあ、日本オープンは簡単にはやらしてくれない、と思うしかない」。
連覇を含む5勝をあげた今大会で、復調の兆しも見え隠れしている。

★11オーバーを打った中嶋常幸「出だしはともかくとして、3パット5回はなあ・・・。チャンスはそうそうあるワケじゃないからな・・・パッティングはどうにもならんね。壊滅的だよ。いくらティショットが良くても最後がダメだとな・・・。3人で出来たけど、月曜日までぶっ倒れていたからしょうがないよ」。

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