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ザ・ゴルフトーナメントin御前崎 2006

田島創志「明日もここに来ます」

ティグラウンドからグリーンまで。23メートルもの高低差がある強烈な打ち上げの最終18番ホールは「地上3メートル。地を這うショット」。
インパクトでハンドファースト気味に、スピン量を抑えた低弾道のティショットは、単なる強風対策だけではない。
松林にセパレートされたコースでまずは安全にフェアウェーをキープするため。

それでも、あまりの低さに同組のS・K・ホが目を丸くした。
「よくそんな球が打てるねえ・・・!」。
感心されて、胸を張った。
「この打ち方だと絶対に曲がらない。それが僕のゴルフ。それが僕の持ち味。あの球は、僕しか打てないから」。
得意のノックダウンショットで3日間、首位をキープだ。

初優勝は、2003年の久光製薬KBCオーガスタ。
当時は連日、強気の姿勢で逃げ切ったが、1打差で迎える今回はあえて「勝とうと思ってやらない」という。

「いま、ゴルフが良い状態じゃないから。風も強いし、目の前のことだけで精一杯だから。強気で行っても空回りして、きっとショットがついていかない。明日はとにかく、自分のゴルフに集中するしかないから」。

そんな謙虚なことを言いながらも、インタビュールームを去るときにポツリ。
「明日も、ここに来ますよ」。
・・・本音は、別のところにあるようだ。

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