先週の大会でプレーオフの末2位に入り、JGTO新規定『直近のツアートーナメントで成績上位5位以内の者は、直後のツアートーナメントのシード権が得られる』の出場資格でここ、表蔵王の会場に現れた五十嵐雄二。
　先週の健闘は、「自分にとって、大事件。あれで、バッテリーを使い果たした感じ」。パッティンググリーンでは、仲間に冷やかされたり賞賛されたりで、照れくさそうな笑顔を浮かべていた。
　そんな五十嵐だが、ちょっぴりショックなこともあった。
　先週の最終日。プレーを終えて自宅に戻ると、ちょうど、さっき終えたばかりの激戦がテレビに流れていたのだが、その姿を見て愕然。
　「俺って、こんなにオジサンだったの・・・」
　ブラウン管を通すと、思ったより老けて見える自分の顔に、「すごく落ち込んだ（笑）」という。

　「もうちょっとかっこ良く写っていると思っていたのに、あれはショックでしたねえ・・・。あと、子供たちの反応なんかもけっこうシビアで、次の日学校に行ったら『五十嵐くんちのお父さんお金稼げたから、おうち引っ越すの？』なんて聞かれたらしくて・・・。周囲は妙に現実的だったりしてね（笑）」

　最終日の翌日は、「何もする気がおきないくらい疲れていた」という壮絶なV争いを経験して、「伊沢さんのように、アイアンショットの精度をもっとあげないと・・・とか、課題が増えました」と五十嵐。
　今週も、絶好のチャンスを活かし、さらなる上昇をもくろむ。