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ダンロップフェニックス 2001

▼ 1日目、トピックス 「デュバルとのラウンド、楽しみたいな」

今季低迷が続いていた宮瀬博文が2位

 部門別の平均パット数は、現在108位。「そのわりに、パーオン率が31位とそんなに悪くないから、よっぽどパッティングが悪いんだ、と・・・」
 そう気が付いた10月中旬あたりから、宮瀬の試行錯誤は始まった。
 数々のパターを試し、34インチから33インチへと丈を短くしたり、それでも効果が出ず、他にも、握り方を変えてみたり、ありとあらゆる方法を試したという。

 悩みぬいた末に、ようやく出口を見つけたのは、前日水曜日。
 練習グリーンで伊沢利光のパターを借りて、打ってみたところ、これがハマった。
 長さ31.5インチと、超短い伊沢のパター。
 「ボールに近づくことで、ラインが良く見えるし、グリップと、体の間に余裕ができて、手がうまく動いたんですよね」
 これまでは、「33インチより短いものを使ったことがなかった」という宮瀬も、悩みのあまりの深さに、すぐに会場のサービスカーに駆け込んで、その場でパターをカッティング。
 普段より、1.5インチも短いベティナルティのパター。宮瀬にとっては大きな冒険ではあったが、大会初日は、これを使っていきなり結果を出した。

 ティショットを右林に打ち込んだ14番。第2打は脱出に失敗して木に当たり、ボールは左のバンカーへ。サンドウェッジでの第3打は、3メートルと距離を残したが、これを沈めてパーセーブ。「このパーで、うまく流れを作れました」と、次の15番は、3メートルを決めてバーディだ。

 18番も、アプローチの第3打をOK距離に寄せて、バーディフィニッシュとし、翌大会2日目のデービッド・デュバルとのラウンドにこぎつけた。
 「きっと自分のことで精一杯で、見る余裕なんてないと思うけど・・・。明日は、思いっきり楽しみたい」ビッグネームとのプレーを、心待ちにしている。

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