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〜全英への道〜 ミズノオープン 2006

横尾要、逆転を許して逃した全英切符

思わず、もらい泣きしそうになった。かわたらのハウスキャディさんが号泣していた。横尾がいくら「大丈夫だよ、あなたのせいじゃないから」と言ってもキャディさんは泣いて「すみません」を繰り返した。

通算2アンダーはホールアウトした時点では32位タイ。対する武藤と近藤は、揃って9位につけていた。この時点で、全英オープン日本予選で実質2位の横尾に続いて3位、4位につける2人に賞金で抜かれることが確実となった。

9番のダブルボギーが致命傷だった。
前の7番ホールあたりから強まった雨脚。8番ホールで合羽を着込んだ。「・・・言い訳になるけれど。そのせいで、体がうまく回りきらないままスイングしてしまった」。
ティショットを池に入れた。
メジャー切符も一緒に沈んだ。

「全英オープンの選考会を兼ねている大事な大会。せめて、ベストコンディションの中でやりたかった。悔しいけれど・・・」。
他の誰のせいでもない。
もちろん、キャディさんのせいでも決してない。
むしろ、ショットもパットも、的確なアドバイスで好アシストしてくれた。
「良いパーもたくさん拾えたし、初日からずっと良くやってくれていたのに・・・」。
責任を感じさせてしまった自分が歯がゆい。

「・・・帯同か、せめて学生のアルバイドを使うべきだった。こんな大切な試合で、ハウスキャディさんを使った僕が悪かったんです」。

どんなに言ってもキャディさんの気持ちは収まらないかもしれない。それでもやっぱり、こう伝えたい。
「僕のメジャーはこれで最後じゃない。来年もまた頑張るからね!」。


  • 全英切符を逃した責任を感じてしまい、涙が止まらないキャディさんを横尾は笑顔で労った

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