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住友VISA太平洋マスターズ 2000

「まあ、早くまたバーディ取らなくちゃ、という感じ」

伊沢利光は好ショットを武器に、
途中3連続ボギーにも焦らなかった

 3番パー5で80センチに寄せてのバーディ、
3番のバーディ、6番パー5で、ピンまで残り230ヤードからの第2打をピン横5メートルにつけてイーグルを奪い、首位の宮本を捉えたまではよかったが、後半、風の影響もあってショットがぶれて、12番から3連続ボギー。
 それにつられるように宮本13番から3連続のボギーとし、上位2人がズルズルとスコアを崩していく。
 そのうち、ひとつ前の組の深堀が最終組の2人に急接近。
 勝負のゆくえは、最終18番まで持ち越された。

 もっとも、「18番は最初からバーディ狙いで」という伊沢には、最後まで焦りはなかった。

 「今週はショットの調子が良かったんです。それが3日目、4日目にだんだん自信になっていくという感じでしたし、今日は途中、風に流されたりしてボギーボギーボギーはあったけど、14番以外はほとんどフェアウェーに行っていましたし、全体的にはイメージどおり、良い感じで回れていましたから、3連続(ボギー)のあとは、そうですね、まあ『また早くバーディを取っていかなくちゃなあ…』という感じ」

 17番パー3のティショットは「ちょっと軽めに入ったみたい」
 手前バンカーに打ちこみ、5メートルのパーパットを残すピンチも切り抜け宮本、深堀に2打差で迎えた18番。

 グリーン上で前組の深堀が力のこもったガッツポーズを取っている姿が小さく見えた。イーグルを奪ったのだ。だが、伊沢自信も、ティショットを残り175ヤードのフェアウェーど真ん中に打てたことで、「ラフだと(グリーンの)段の下に止められないけど、ここまで行けば乗っけて2パットで行ける」と勝利を確信していた。

 7番アイアンでの第2打はピン左12メートル。ファーストパットは下りのややフックだ。悠然と、2パットでこれを沈めて両手で高々とガッツポーズ。
 今季3勝目をモノにした。

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