平石武則、この日8アンダーのベストスコア（午前スタート組、競技終了）
　夢の実現にむけ、自信になるベストスコアだった。
　最後の18番は、
　「1日に8アンダーなんて、冥土の土産にちょうどいい」と、意識した途端に、「緊張して」ティショットを右ラフへ。池越えのグリーンが狙えず、手前に刻んで、３オン2パットのボギーに悔しがったが、「それでも７アンダー出すのなんて、ツアーでは初めて。これで気分よく、イギリスにいけそうですね」

　２週後のメジャー『全英オープン』の予選会に挑戦する。
　昨年、ツアー１９年目にして初優勝、初シード入りに、「一度は行ってみたかったゴルフ発祥の地」への、挑戦を決めた。
　「一生、行けることはないと思っていた。シード権を取ったおかげで、夢が広がったんです」
　４７歳が、目を輝かせる。

　５週連続の予選落ちにようやく区切りをつけた先週（５位タイ）から、一挙に上り調子。
　「イギリスは、落ちても、通ってもこだわらないと思っていたけど、こうなったら本戦出場できるに、越したことないね」
　夢は、日に日に、膨らみ続ける。