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ダンロップフェニックストーナメント 2005
横尾要「実は平塚さんと僕が首位、最終組と思ってやる」
ここでウッズは、315ヤードのキャリーが必要な右のバンカーを、楽々超えていく。広い場所から余裕でピンを狙っていける。
「彼らには、確実にバーディが取れるこのホールで、すでに4ストロークも差をつけられてる。狭い場所からしか狙っていけない僕らには、断然不利」。
首位のヒューリクとの4打差も、「完全に、18番の分」と言って嘆く。
そのほか、402ヤードの16番パー4ではウッズがスライス球を打ちながらも、271ヤード以上のキャリーが必要なバンカーを、余裕で越えていく様を目撃した。
実力の差をあげ出したら、キリがないくらい。
2002年大会にウッズを下し、ツアー通算4勝目をあげたことも、慰めにはならない。
「だってあのときは、彼は手術をしたばっかりだったし本調子じゃなかった。今でも、あれはまぐれだったと思っているし」と、どこまでも悲観的だ。
「彼らと、まともにやり合おうとしたら、逆にこける」と言い切る横尾。
「だからね、彼らは論外。いないものとして、実は平塚さんと僕がトップだと。実は最終組は僕らなんだと、そう思ってやるしかない」。
上位の3人を意識しないで戦う中で、ひょっとしたら一世一代のチャンスも訪れるかもしれない。
わずかな希望にかけて戦うしかない、と横尾は考えている。