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久光製薬KBCオーガスタ 2001

「ボードに載った自分の名前…嬉しいもんです」

好調が続いている平石武則は、今週も4位タイの好発進

 後半の16番までは、ノーボギーの7アンダーでトップを走り、「こんなこと、めったにあるもんじゃない」と平石。
 自分の名前が、スコアボードの一番上にある。
 「それが嬉しくて。つい、ちらちらとボードを見ながらプレーしてました。僕みたいなレベルの選手には、そういうことも、楽しいもんなんですよね」

 6月、新しく手に入れたミズノ300S2のドライバーがしっくりと合って、好調が続いている。
 飛んで、曲がらない。
 15ヤード以上、飛距離が伸びたことで、“芥屋”の攻め方にも変化が出た。
 ティショットで、どうしてもブラインドの距離が残っていたホールも「今年は、セカンドでグリーン面が見渡せる。グリーンがすっかり見えているかいないかで、構えたときの気持ちって、全然違うもんなんです。安心度が違う」と、1番手以上、小さいクラブで狙えることの利点を説明した。

 だが、先の16番で15ヤードのバーディパットを決めて、気分よくやってきた17番。
 「よし、こうなったら8アンダー64で上がってやろう、と欲をかいたばっかりに」、3パットのボギー。次の18番はショットのミスで、連続ボギーにして、午後スタートの深堀圭一郎に首位の座を奪われ、「色気を出して、恥をかきました」と、頭をかいた。

 それでも、4位タイ発進に、見通しは明るい。
 今大会が終われば、平石が確実に出場できる大会がグっと減る。「マンデーにも挑戦するとして、出られてあと3、4試合」というだけに、今週こそ平石にとって正念場。
 「1打1打頑張って、最低でも10位内。…できれば、トップ5に入っておけば、面白くなるんやけどなあ」
 ホールアウト後は、したたる汗もお構いなしに、41歳は、ショット&パットの調整に時間を割いた。

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