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中日クラウンズ 2006

ジーブ・ミルカ・シン「次の目標は、日本ツアーでの優勝です」

今頃になって、ようやく実感がこみ上げてきた。先々週に行われた欧州とアジアの共催『ボルボチャイナオープン』で初優勝をあげた。
優勝賞金30万ドルは、日本円にして約3600万円。
ビッグマネーと欧州ツアーの2年シードを手にしたが、「直後はインタビューとか、予定がいっぱいで・・・。喜びを感じるヒマもない。やっと『ああ、勝ったんだなあ・・・』と思えたのは、ずっと後になってからなんです」と笑う。

このほか、アジアンツアーで5勝の実力がありながら、日本ツアーでは未勝利。
「夢は、世界各国のすべてのツアーで勝つこと。日本でそれを実現できたら・・・次はアメリカが目標です」。

先々週の最終日には、ギャラリーにボールを持ち去られるという不運も、パーで切り抜けたシン。
「結果を気にせず、目の前の1打に集中すること」で、勝利を手繰り寄せた。
今週の最終日には、どんな作戦で和合を制すか。
インド人の大会初制覇なるか。注目が集まる。

ジーブ・ミルカ・シン
1971年12月15日生まれの34歳、インド出身。
アジア大会(1958年、東京)400メートル走の金メダリストでもあった父、ミルカ・シン(ハンデ9)が、趣味でゴルフを始めたのが、ジーブが10歳のとき。このとき、キャディとしてついて行ったことがきっかけで、自身もゴルフをたしなむようになった。

インドにはサッカーやクリケット、ホッケーなど、他にも国民的スポーツが数多くあったが、「ひたすら、コースとの戦いである点に興味を持った」と特にゴルフに熱を入れた。
スカラシップで留学した米テキサス州のアブリン・クリスチャン・カレッジのゴルフ部で、NCAA優勝も経験。
卒業後、1993年にプロ転向し、アジア、日本、欧州の各ツアーを転戦して腕を磨いた。
1996年には日本ツアーのキリンオープンに出場。
13位タイの賞金150万円に魅力を感じ、日本ツアーを意識するようになったという。
アジアンツアーで5勝、欧州ツアーで1勝。
「いずれ全世界のツアーで優勝することが夢」というシンの次なる標的は、もちろん日本ツアーだ。

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