今年、全米オープンを制したマイケル・キャンベルとは、ワールドカップで何度もチームを組み、オフには必ず一度は会って、一緒に練習する仲だ。

来月11月、その大親友はメジャーチャンプとしてダンロップフェニックスにやってくる。
ひそかにライバル心を燃やしているのだろうと思いきや「彼のことは励みにはなるけれど。彼と同じ道を歩もうとは思っていないんだ」と、スメイルはいう。

海外から出稼ぎに来た選手がよく言うように、「いずれは米ツアー」という野心はスメイルにはない。

メジャーも含め、米ツアーの経験も豊富だが、「行くたびに距離は長いし、コースが自分向きではないと感じてしまう」という。
「それよりも、日本が大好きで。ずっとここで戦っていきたいと思ってる」。

根を張る覚悟の場所で、いずれ一度は獲りたいと思っていたのが、もちろん賞金王の座。

この優勝で賞金ランクは５位に浮上した。
「もし今年獲ろうと思うなら、あと４試合は勝たなくっちゃ」と目を丸くして笑いつつ、「･･･最後まで、今週みたいなゴルフができれば、そんな夢も出てくるかもね」。

スメイルが、賞金レースに名乗りをあげた。

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• Ｄ・スメイル