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ダンロップフェニックストーナメント 2007

イアン・ポールター「僕が出来ることは何でも教えてあげたい」

首位タイにつけたこの日2日目のゴルフの内容よりも、はるかに熱心に語ったのは今夏に自らたちあげたウェアブランド「IJP」のことだった。自らデザインも手がけるゴルフウェアはただオシャレなだけではなく、もちろん機能性にもこだわって作っている。スイングしやすい生地選びや裁断法など、細部にまで気を配ったという自負がある。

パンツは1本約2万5000円と安くはないが「それなりの価値があるもの」と力説。
にわかセールスマンになって、その良さをアピールした。

それほどの思いを持って作った服だからこそ、今をときめく16歳からの申し出が嬉しかった。
普段から、そのファッションセンスをお手本にしているという石川遼くんが、「ポールターさんがデザインした服を着てみたい」と、切望していることを知ったのは一緒に練習ラウンドを回った今週火曜日。

その日のうちに、早速イギリスの本店に発送を依頼。
超・特急便で、石川くんのために取り寄せたウェアは全4セット。
それが木曜日に到着し、その日のうちにパンツを裾上げし、石川くんがポールターのウェアを着て登場したのはこの日2日目。
「コースですれ違ったけど、それはとても彼に似合っていて、すごくカッコよかったよ!」とポールター。

自分が16歳のときは、ペイン・スチュワートがあこがれの選手だった。
「それと同じように、いま彼がスイングはウッズ、ウェアは僕が憧れと思ってくれていることは、素直に嬉しい。彼はあとベルトも欲しいんだって。早速、手配しなくちゃね!」。

15歳上の“兄貴”は「僕ができることは、なんでもアドバイスしてあげたいんだ」と笑った。

イアン・ポールターIAN POULTER
1976年1月10日生まれの31歳、イングランド出身。
父の手ほどきを受けて4歳でゴルフをはじめ、19歳の1994年にプロ転向。
1999年にチャレンジツアーで1勝をあげて、翌年欧州ツアーに昇格すると、その年のイタリアオープンでツアー初優勝。以後、コンスタントに勝ち星をあげて、現在欧州ツアー7勝。
米ツアーと掛け持ち参戦の今年は優勝には手が届かなかったが、安定した成績を残して賞金ランクは19位。身長185センチ、体重86キロ。

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