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ダンロップフェニックストーナメント 2007

石川遼くんが自身初、2週連続の予選通過!

ここフェニックスカントリークラブは「パープレーで回れたら、自分にできる最高の結果」と踏んでいた。まして「アンダーパーで回れたらまぐれに近い!」。そんな難コースでこの日2アンダーの68をマークして、「今日は満足すぎる」と石川くん。自己採点はほぼ満点に近い「95点」を叩き出し、「かなり自信の持てる結果です!」と目を細めた。

2週連続の予選通過は自身初だが、この日の目標はそこではなかった。
先週に引き続き「結果にこだわらずにスイングに注意しながらプレーすること。その気持ちを変えずにやりぬきたかった」。
おかげで、この日はほとんどティショットも曲がらなかった。
たまのピンチも、課題の「忍耐」をしっかりと貫いた。
特に前半。
6番でティショットが木の根元。リカバリーショットはピンが見えない状態ながら、持ち前の直感を働かす。
「こんなショットは練習でもしたことはないけれど。想定外のところからどれだけリカバリーできるかというのもゴルフの楽しさ」。
両手でシャフト部分を握り、クラブを短く持つ不自然な構えから、「目で距離感を作るのではなく、体に距離感を覚えこませて打った」。
みごとピンそばにつけてこれをしのいだ。

8番では第2打がバンカーの土手。
右足はバンカーの中へ。なおかつ強烈な左足上がりという姿勢からピン左1メートルに寄せてみせ、「あれは自分でもかなり上手く打てたのに!」。
脅威のパーセーブにも思いのほか拍手が少なかったと、後でほっぺたを膨らませて笑いを誘った。

そして特にギャラリーの多い9番、18番をバーディで締め、きっちりと見せ場を作るあたり・・・。
「気持ちは特に変わらないんだけど、そういう場所では体が自然と動くのかもしれない!」。
今をときめく16歳は元気よく手をあげて、大歓声に応えてみせた。

そんなこの日のラウンドを、さらに盛り上げてくれたのはやっぱりこの人。
憧れのイアン・ポールターにプレゼントされたウェアを着て「今日はかなり幸せな状態でした」と振り返る。
前日木曜日に受け取った全4着は上下で完璧にコーディネイトされており、普段より大人っぽい雰囲気。
試合を重ね、実践を積むごとに成長をとげていく石川くんには、それがまだしっくりと似合っていて、“スタイリスト”をつとめたポールターも「すごくカッコよかった!」と絶賛していた。



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