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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2003

先週の日本オープンに勝った深堀圭一郎

1プレー中は無我夢中。戦い終えた瞬間は、ただただ、放心状態だった深堀だったが、 時間がたつにつれて、公式戦に優勝したという事の大きさが、じわじわと押し寄せて きた。

先週の日本オープン。優勝を決めた直後から、ひっきりなしに鳴りつづける携帯電話 は、すぐに電池が切れてしまう。お祝いの花束は両親のいる実家だけでなく、姉の家 まで届いたほどだ。
米ツアーのスポンサーからは、早くも来シーズンの大会出場の打診が来た。メディア からの取材攻勢は、こ
れまでどの優勝でも経験したことがないくらいだった。

試合終了直後には、タイミングを逃して、ほとんど出なかった涙。翌月曜日の新聞各 紙を飾ったクラブ契約先のナイキの広告を見た瞬間、「ようやく、恩返しができた ・・・」安堵感と嬉しさで、涙が止まらなくなった。

そして3日たった今も、興奮状態が続いている。

「徹夜して勉強したあとみたいに、頭が冴えちゃって。実は日曜日から、ほとんど眠 ていないんですよ」。
先週の日本オープンで優勝。日曜日の夜には、仲間うちで開いた祝勝パーティの最中 に、アメリカの丸山茂樹から電話があった。

先週のクライスラークラシック。米ツアー3勝がかかった最終日の朝、緊張に耐えき れずかけてきた電話で深堀に訴えた。「もう、ちびりそうだよ・・・」。そんな極度の プレッシャーをはねのけて、大親友も同じ週に。米ツアー3勝目をあげた。

肩の故障などを乗り越え、世界最高峰のフィールドに挑戦を続ける丸山を、「悔しさ と尊敬の気持ちで見ている」という深堀。今週は、練習ラウンドもろくにできず、 ぶっつけ本番での出場となるが、偉大な友人に刺激を受けて、目指すのは2週連続優 勝だ。

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