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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2007

今年の全英オープン会場はカーヌスティ

今大会で全英オープンの出場権を獲得した面々と、昨年5位の資格で出場する谷原(上段右端)
第136回を迎える今年の全英オープンの舞台は、英スコットランドのエジンバラ国際空港からさらに北へ車で90分。東海岸のテー川が流れる入り江の荒地を避けるようにして広がる、カーヌスティゴルフリンクスだ。

ここでの開催は、1999年大会以来8年ぶり7回目となる。
前回大会で脚光を浴びたのは、マンデートーナメントからの挑戦で、プレーオフの末にメジャー初制覇を達成した地元出身のポール・ローリーではなかった。
主役はやはり、プレーオフに臨んだフランス人、ジャン・バン・デ・ベルデ。
2位と3打差の単独首位で最終18番を迎えながら、ラフや小川を渡り歩き、ついに敗れたその人だった。

その年、カーヌスティでの開催は、実に24年ぶりのことだった。R&Aが威信をかけて施したコースセッティングは「全英史上もっとも難しいコース」と、誰もが口を揃えるほどだった。
ラフは優に腰の高さを超えて、打ち込んだら最後、脱出不可能と言われた。
それほどの難コースで繰り広げられた優勝争いは、のちに「カーヌスティの悲劇」とも呼ばれ、いまでも語りつがれるほどである。

「しかし、今年はあれほど深いラフにはならないでしょう」とは、今回来日された英国ゴルフ協会「ロイヤルアンドエインシェントゴルフクラブ(R&A)」のナイジェル・ワット大会実行委員長だ。
その言葉を補足するように、今年もレフリーとして現地に赴くR&Aメンバーの川田太三氏が当時を振り返って続ける。
「あの年はラフの成長が悪く、1月にきゅうきょ洋芝のライグラスの種をまいたんです。そしたら、予想以上に成長してしまった」。

今年は、現時点ではさほどラフは伸びていないそうで、前回のような事態になる可能性は少ないということだが、それでも依然として難コースであることは変わりない。

史上最長といわれる全長7421ヤードのパー71は、前回大会から4ホールで改良が加えられたという。
ワット氏の説明によると、たとえば358ヤードのパー4は今回ドッグレッグとなり、ティショットでの選択肢が広がった。ドライバーで、ワンオン可能なホールになった。

578ヤードの長い6番パー5はバンカーが変更されたことで、2打でグリーンを捉えられるように。むしろ、刻むとかえってトラブルとなるセッティングに変わった。
そのほか17、18番はラフに盛り土をして、全体に起伏を持たせてあるという。

またリンクスコース特有の硬い地盤は「水撒きを制限することでフェアウェーはより硬く、ボールが弾んでラフに転がり出てしまう場合もあるでしょう」(ワット氏)。

トミー・アーマー、ベン・ホーガン、ヘンリー・コットン、ゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソン・・・。
カーヌスティで行われた大会の歴代チャンピオンはいずれも実力者揃いだ。

そして今年は、ウッズの3連覇がかかる。
1956年にピーター・トムソンが達成して以来、51年ぶりの快挙は成し遂げられるのか。または、ウッズを阻む選手は現れるのか・・・。

2004年から世界5大陸で始まったインターナショナルクォリファイングなど、約2450人が本戦の出場権をかけた予選会にエントリー。うち54人が本戦に進む予定だが、このたびの全英オープン日本予選・最終戦「~全英への道〜 ミズノよみうりクラシック」で権利を獲得した6人もその中に含まれる。

昨年のロイヤルリバプールは谷原秀人が大暴れ。5位タイに入った。今年の日本勢も、ぜひあとに続きたいところだ。

なお、ワット氏は22日(木)の大会2日目の会見で、全英オープン会場での携帯電話の持ち込みを今年から禁止すると発表した。選手からの強い要望から決定したそうで、ゲートでは手荷物の厳しいチェック体制が敷かれるという。

<今年、全英オープンに出場するジャパンゴルフツアープレーヤー>

谷原秀人(2006年全英オープン10位以内)
ジーブ・ミルカ・シン(2006年度のアジアンツアー賞金ランキング1位)
ポール・シーハン(2006年度日本オープンゴルフ選手権優勝者)
片山晋呉
谷口徹
(2006年度ジャパンゴルフツアー賞金ランキング上位)
ドンファン
武藤俊憲
佐藤えいち
李丞鎬
(〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック上位4名)
近藤智弘
伊澤利光
(日本プロから〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック獲得賞金上位2名)

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