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日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯 2000
今年の大本命・伊沢利光、第1回戦敗退!!
先週、今季2勝目をあげたばかり、賞金ランクも2位につけている伊沢は、今年の優勝候補。対する河村はマッチプレーランク43位で、出場32人中最下位で滑りこみの出場だっただけに、開催前から「絶対に負けるに違いない」と、この日は荷物をまとめ、帰りの飛行機まで予約して、背水の陣をしいて会場入り。
まさかの初戦突破に、プレー終了後は再びホテルの予約、飛行機をキャンセルする仕事に追われ「嬉しいせわしさ」と笑った。
「どうせ負けるから早く帰りたい、と思いながらまわっていた」と河村。
相手は、先週の大会で今季2勝目をあげたばかり、賞金ランク2位につけている伊沢だ。文句なしの優勝候補とのマッチ戦に「勝てるわけがないって思ってたから…」と思うのも無理はない。
この日河村は、律儀に荷物をまとめてホテルを引き払い、帰りの飛行機まで予約しての会場入りだった。
だが、大番狂わせが起きた。12番まで、伊沢が2アップでリードする展開も、河村が14、16番でバーディを奪ってイーブンに。
17番で再び伊沢が取り返し、1アップで迎えた18番で、伊沢がバンカーからの第3打をまさかの大ホームラン。
ギブアップして、勝負はエキストラホールにもつれこんだ。
エキストラホール10番からのサドンデス戦は、2ホール目の11番で、伊沢がピン80センチにつけたのに対し、河村もその内側、ピン20センチにつけるなど互いにパーで譲らない。
そしてその4ホール目に、とうとう伊沢が根負けした。
2ホール目で切れかけて、3ホール目からは完全に切れていた」(伊沢)。
ボギーをたたいて、河村の22ホール1UP。
「エキストラホールに入ったときは“もしかして”という気にはなりましたが…。
僕は決して今、調子がいいとは言えないので、伊沢さんが疲れてたから勝てたようなもんですよ。おかげでいい勝負をさせていただいて楽しかったです…。
これからまたホテル取って、飛行機はキャンセルしなくっちゃ! …これって、なんか嬉しいせわしさですよね」思わぬ初戦突破に、河村は思わずこぼれる笑みを隠しきれなかった