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フジサンケイクラシック 2000
鈴木規夫エグゼクティブディレクターの「大会みどころ」
“川奈”の大きな特徴は芝目の強い高麗芝の小さな砲台グリーンに、シーサイドの風、アップダウンのきついフェアウェー、そしてアゴが高く深いバンカーです。1 番、5番、8番ホールはこれらの特性がもっとも生きているホールです。
1番パー4は、グリーン手前の深いバンカーがくせものです。ピン位置が左右どちらに振られても、このバンカーが生きてきて、ピンを直接狙うほどリスクは大きくなります。
5番パー5は、ティショットが打ち下ろし、グリーンはポツンと砲台状で右はガケという難ホール。そして8番パー4は387ヤードと距離は短く残り距離は平均100ヤード前後になるものの、フェアウェーが激しくうねっていて、どこに落しても平らなライがない。しかもグリーン左には、7〜8メートルもの深いバンカーが口をあけているので、5番、8番ともに18ホール中、特に正確なショットが必要とされるでしょう。
後半のキーホールは11番、13番、17番、18番の4ホールです。おなじく、この4ホールで2つは伸ばしておくことが最低条件ですね。左ドッグレッグの13番、右ドッグレッグの15番を無事クリアして迎える17、18番。このホールに来たときは、2位と最低3打差つけておかないと、安心はできません。
17番パー3は、私が知る中で3本の指に入る日本ツアー屈指の難ホールです。185ヤードと距離がたっぷりあって左にガケ、奥には深いバンカーが待ちうけ、しかもグリーンは固く、傾斜があります。この17番は、昨年のみならずほとんど毎年、難易度1位に輝いているのではないでしょうか。
この“魔の17番”でしっかりパーをキープして最後の18番。ティショットを打つときに2つ差があいていれば勝ったも同然です。18番は、急激なアップヒルのパー4。パーで上がれる確率は非常に低い難ホールですが、ここでボギーとしても、2打差ついていれば逃げ切り優勝が可能、という筋書きです。
今週は、4日間とも晴天が続きそうです。ゴールデンウィークはぜひ川奈で。さわやかな風と、美しいロケーション、そして選手たちの熱戦をご堪能ください。