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東建ホームメイトカップ 2008

葉偉志「遼くんと優勝争い」

悪天候のラウンドは、「特に意識してゆっくりスイングするといい」。頭の中でカウントする。「い〜ち、にぃ〜、さんっのリズムで。それでなくとも雨の中のラウンドは、テンポが早くなりますからね」。

それにゆっくり振ると、「雨にも負けない強い球が打てます」。
難コンディションの中、13番から3連続バーディ。
「なかなか、良い出来ですね」。2アンダーのスタートに、胸を張った。

昨年は腰痛に泣いた。
6月半ばから、結局11月までその影響を引きずったまま。
95位で、上位70人に与えられる賞金ランクによるシード権を失った。

だから、このオフはあえてクラブを握らず治療に専念。
患部周辺の筋肉を鍛えることで、克服した。
万全の態勢で迎えたこの開幕戦。

今大会がツアーデビュー戦となる石川は、葉の母国・台湾でも有名だ。
「テレビや雑誌でとても大きく取り上げられています。とにかくゴルフが上手で、すごい16歳だって評判です」。

そのうち“遼くんのサインをもらってきて”って、友達から頼まれるかもしれないと笑った葉は、「まだ一緒に回ったことがないんです。こうなったら、同じ組で優勝争いがしたいなあ」と、つぶやいた。



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