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〜全英への道〜ミズノオープン 2000
優勝は今野康晴 2000年、全英オープンの出場権を獲得した
通算13アンダーで伊沢、宮本と並んで迎えた最終18番。今野康晴は、残り115ヤードの第3打をピン左2メートルにつけ バーディチャンス。入れば、通算14アンダーで、単独首位に踊り出る場面。
「17番で伊沢さんがボギーを叩いたことは知らなくて、まさか優勝できるなんて、考えもしなかった。18番のグリーンにあがってボードを見てびっくり。
とにかくこれを入れたら抜け出せる、と初めてわかって、すごいことになってるな、と…(笑)。とにかく、これを入れたらプレーオフは行けるんだと思った。最後のパットは、ボール1個分くらい切れそうなスライスライン。僕はスライスラインが得意だから、入れる自信はありましたね」
最終日は4打差、5位からのスタート。「勝つことなんかまったく頭になかった」というが、16番パー3から奪った3連続バーディで事態は急転する。
直後に、首位を走っていた伊沢が17番でボギー。通算13アンダーで伊沢、宮本といったん並んだが、今野が18番のバーディパットを決めて単独首位で後続組の2人を待った。
「2人のプレーを見るのは嫌だったから、18番グリーン横のテントの中で2人のバーディパットの距離だけ聞いて、結果を待ちました。
伊沢さんが5メートル。宮本さんが2メートル。プレーオフはこれまでやったことがなかったからすごく不安だった。でも、どちらかが入れて、プレーオフにはなるだろうと思っていました」
結局、伊沢、宮本の両者がバーディチャンスをはずして逆転V。ツアー2勝目と全英オープン挑戦権も転がりこんで、2重の喜びとなった。
「プレーオフをしないで優勝できて、ほんとよかったと思います。途中まではまったく勝てるなんて思っていなかったんですが、3連続バーディを取れたことで、もしかして、とは思いました。今年は、春先からずっと体調が悪くて成績も良くありませんでした。それがようやくここのところ、調子も上向いてきていたので、感触はあったんですけど、それも伊沢さん次第だと思った。
全英オープンは願ってもない機会。セントアンドリュースは初めてだし、すごい風が強いコース。どこまでやれるかまったくわからないけれど、全力を尽くしたい。できれば、予選通過して上位に残れればいいんですけどね・・・」