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東建コーポレーションカップ 2000

今季から心機一転、クラブ&ボール契約を替えた細川和彦が、首位と2打差、4位タイと好発進

最終9番ホールで、第2打がグリーン横の看板にぶち当たり、バンカーに入れてボギーフィニッシュ。2アンダー、8位タイと順位をひとつ落してしまったが、細川の表情は晴れやかだった。
 今季から、クラブ契約を、ブリヂストンからダンロップに替えた。それにともない、ボールも糸巻きに替えて心機一転で、開幕を迎えた。ツアープレーヤーにとって、商売道具であるクラブを、慣れ親しんだものから替えることは、非常に危険がともなう。

 だが、その懸念も吹き飛ばす好発進に、「替えたばかりで、しかも開幕戦でこの位置。グリーンが速くて堅いし、風もきつかった。最後のボギーは痛いけど、きょうはパープレーでいいと思っていたから、最高だね」。

 この日は、焦ってついつい速くなってしまうプレーリズムを、懸命に抑えた。

 「調子が悪くなってくると、つい焦ってリズムが速くなる。というか、調子悪いときにゆっくりなる人はいないよね。あのタイガーだってそう。ショットもパットも打ち急いで、ミスしやすいんだ。わかっていても本番ではなかなかゆっくり振れないンだよ。きょうははじめのうち、焦って、ちょっと速くなりかけていることに気付いて、ゆっくりを心がけたんだ。堪えながらパーを拾って、ようやくバーディがきた感じ」

 今オフは例年どおり、トレーニングに励んだ成果が出て、ウェイトが4キロ増えた。「これから連戦していくための蓄えができたよ」。昨年惜しくも2位と逃した賞金王取りにむけ、さらに逞しくなった細川が、大きな1歩を踏み出す。

※ 細川の新クラブは、ドライバーがダンロップのゼクシオシリーズ、アイアンがハイパーフォージド、ボールが同じくダンロップのプロワウンド(糸巻き)。

「クラブは前に使っていたものとまったく同じスペックでつくってもらっているので、違和感はまったくない。タイミングもあっているし、ボールとのマッチング(相性)も非常に良いです」(細川)

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