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サン・クロレラ クラシック 2008
石川遼が青木功とのラウンドで・・・
石川と回るアマチュア選手の枠に、今大会の特別協賛サン・クロレラのCMキャラクターをつとめる青木功の名前が。
先週は全英シニアオープン。
「まだイギリスにいらっしゃると思っていたから」。
帰国して、その足で成田から北海道入りしたと聞いて驚いた。
「青木さんご自身は『体のキレがない』とおっしゃっていたけれど。今日はまったく疲れも見せず、改めてプロの体力はすごいと感じた」。
めったにない機会。
「話したいことがいっぱいあって」。
スタートするなり、出来るだけそばについて歩いたという。
青木は「北海道の風は、本州より軽いんだ」と言った。
この日の天気のように、カラっとした晴天は湿気もなく、かなり木の葉が揺れていても、さほどショットには影響しない場合もある。
「かなり吹いているように見えるから罠にハマるんだ」と言われて、納得した。
まさに経験の差。
「僕はそんなことも知らなかったから感動した」と、感心しきりだ。
そのほかにも、池絡みのホールとそうでないホールでは距離の感じ方に差があることなどを青木を通じて学んだ。
そして、目の当たりにした世界レベルの技の数々。
以前、ジャンボ尾崎が石川にこんなことを言っていたそうだ。
「5メートルのパッティングを打たせたら、誰も青木さんには勝てない。どっからでも入れてくると覚悟しとかなくちゃいけない」。
その言葉をこの日は随所で痛感した。
また、アゲンスト下のアプローチ。
この日の競技方法はスクランブル方式だ。
あるホールで125ヤードのアプローチを9番アイアンで打ったら風にボールが吹き上がって、15メートルもショートした石川に対し、同じ場所から8番アイアンでピタリと寄せてみせた青木を見てつくづくと思った。
「俺ってほんとにプロだっけ・・・?」。
プロ転向を表明してから7ヶ月。
開幕から2度のトップ10入りを果たしたものの、青木のプレーを間近で見るにつけて、「俺が堂々とプロと言えるまで、まだまだ時間がかかると思った」という。
「僕はまだフェアウェーに置いて、グリーンを狙ってというゴルフだけれど。青木さんを見ていて“コースと戦う”ということはこういうことなんだ、と。僕とは次元の違うゴルフの楽しみ方を知っていると思った」と石川。
青木の教えを胸に「今週はコース攻略していくゴルフがしたい」。
いま伸び盛りの16歳が2週連続の北海道で、地元ファンにまた違った魅力を見せてくれそうだ。