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アジアパシフィックオープンゴルフ選手権競技 キリンオープン 2001

「盗難で厄落とし」深堀圭一郎が、7位に浮上

ラスト18番パー5。
グリーン右から4メートルに寄せたバーディパットをきっちりと沈めて、この日69。深堀圭一郎が、通算4アンダーで、7位に浮上してきた。
「相変わらず、春先はいつも悪かったけど、今日はこの天候の中、自分なりにうまく耐えられたと思う」と納得顔だ。

オフの間、「トレーニングをしすぎた」という。
そのため、かえって、体の柔軟性が失われ、「上半身は動いても、下半身が止まっちゃったり」と、開幕戦では、思うようなスウィングができなかった。

そこで、ダイドードリンコ静岡オープンのあと、3週間のオープンウィークは、体の硬さをほぐすメニューに切り替えたことで、どうにか調子を取り戻した。
「僕は、春先はいつも悪い。だから、できるだけ早めに成績を出しとかないと不安の塊になっちゃいますから。まず結果を出すことが、大事です」

実は、そんな深堀に今週初め、不運なできごとがあった。
都内西麻布の「100円パーキング」で、車上あらしにあったのだ。
財布は持って降りたものの、愛用のバッグは助手席の下に置いたままレストランへ。
1時間後、食事を終えて駐車場まで戻ったが、表向きは何も変わったところがなかったので、そのまま車を走らせた。
「でも、自宅近くまで来たところで、「あれ?」って・・・。カバンがなくなっていることがわかったんです。被害総額は、お金以外のものも含めて50万円くらい。ほかに、お金で買えない大切なものもたくさん入っていたので、本当にショックでしたよ」と話す。

しかし、「それでかえって厄落としが出来た」と、プラス思考は失わない。
「こうなったら、ゴルフで取り返します」と深堀。「・・・でも、みなさんも、くれぐれも気をつけてくださいね」と、最後は、注意を促す心配りも見せていた。

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