アジアで培った底力を今こそ、発揮する時だ。大会の地元・高知出身の片岡も、このカシオワールドオープンで、逆転の初シード入りがかかっている。

現在、賞金ランキング106位は「３位に入れば、何とか…」。
厳しい戦いには違いないが、「頑張って、狙ってみようと思います」と逞しい。

会場のここ「Kochi黒潮カントリークラブ」は、ゴルフを始めた13歳から慣れ親しんだコースだ。
「グリーンは絶対に手前に乗せる」。
攻略法は、心得ている。
本戦中は、もしも海から強い風が吹き上げても、今はその対処法にも自信がある。

昨年は、賞金ランキング45位で獲得したアジアンツアーのシード権。
欧州ツアーとの共催もあり、今年も世界各地を回って、経験を増やしてきた。
以前は、風の中でのラウンドが大の苦手だったが「たとえばクラブを短く持ってみたり、どれも些細なことなのですが」。さまざまに工夫を凝らして、コツをつかんだ。

先週のアジアンツアーは「ＵＢＳ香港オープン」で、２日目に６位につけた。結局、最後は40位に沈んだが、今週に向けて、弾みがついた。
主催者推薦を受けて立つ今週は、コースまで車で１時間の年に１度の自宅通勤。
「先週の勢いのまま、行きたいですね」。
大勢の地元ファンに、ご当地プロの成長ぶりを披露したい。

• 片岡 大育