この日２日目は再三チャンスにつけながら、パッティングが決められない。それでも、じっとこらえてパーを重ねていた。
アイランドグリーンの難しい16番パー３で無事パーオンに成功して「ほっとした」のもつかの間だった。
その時点で通算４オーバーの圏内から、残りわずか２ホールでの転落劇だ。

「アゲンスト」と判断して６番アイアンを握った17番パー４の第２打は「風を読み間違えた」。
グリーン奥に打ち込んだばかりか、寄せきれずに３パットを打った。
続く18番もボギーを打って、「なんとか、選手として残りたかった」とつぶやいた。

通算７オーバーの予選落ちはしかし、まだ家には帰れない。
週末は、場内で行われる数々のイベントに参加する予定がある。
「帰りたいけど、帰るわけにはいかないんです」。
せめて、そんな形でホストプレーヤーとしての責任を果たすしかなくなって、「悔しいです」。
改めて、小さくつぶやいた。

• 諸藤 将次