仰ぎ見たスコアボードに度肝を抜いた。横尾要が前半の９ホールで５アンダー。「僕も置いてかれないように･･･」。気を引き締めて65。

しかもボギーなしの５アンダーは、徹底したコース攻略が奏功した。
「下りのパットは確実に２パットで上がる。手前なら、思い切って狙っていく」。

それでもまだ「いくつかの取りこぼしがあった」そうで、「もう少し伸ばせた」と悔しがったが「初日にしては、上々のスタート」と、真っ黒に日焼けした顔も思わずほころぶ。

昨年のツアー初優勝で初シード入りを果たしたものの、今季は不振が続いている。
序盤のトーナメントで、ラウンド中にうっかり石を踏んづけ靱帯損傷。
そのために、ツアーは後半戦に突入したいまでも賞金ランクは90位と低迷したままだ。
「そろそろ、行かないとね」と、ハチマキを締め直した。

今週の賞金総額は２億円。
「ここで一気に取り戻すよ」と、威勢が良かった。

• 篠崎 紀夫
• 横尾 要