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〜全英への道〜ミズノオープン 2000
コーチの内藤雄士さんの指導のもと、約1年間スイング改造に取組んできた今野康晴
内藤コーチはめったに生徒を誉めないことで有名。その鬼コーチにほぼ合格点をもらえて、「なんだか今週は行けそうな気がしますよ」と今野は嬉しそうに語っていたものだ。
昨年の夏以降から、内藤さんとともに取組みはじめたスウィングの課題は、「深いラフからでも、ロングアイアンで高いボールを打ち、グリーンで球を止めること」だった。
そのためには、今野のスウィングはトップの手の位置が低すぎた。
「それで、もっとアップライトに振ろうとしたんですけど、今度は高い球が出るかわりに、ドライバーショットがすごく曲がり始めたんです。手の位置を上げたことで、ダウンスウィングでループするようにクラブが入ってきて、右プッシュとか、ひっかけが多くなってしまったんですね。僕は、高い球が打てないことより、曲がることのほうが嫌だな、と思ったから、また元のイメージに戻しつつ、わずかにトップの位置を高くするようにしていきたんですけど。いったん、変えてしまったイメージってなかなか治らないから、大変でした」
鬼コーチのお墨付きをもらった途端の勝利。今野は、最高の形で恩返しをした。