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カシオワールドオープン 1999

日下ディレクターの「大会みどころ」

カシオワールドオープンのコース攻略のカギは、なんといっても開聞岳から吹き下りてくる、名物の“開聞おろし”。コースを見下ろすこの山から、猛烈に吹き下りてくる強風と、海から吹き上げてくる強風とが交差して、非常に風向きが読みにくくなるのです。毎年、選手たちは翻弄される選手たちの戸惑う表情が見られ、これが非常に興味深いのではないかと思います。
今年の指宿は雨が多く、グリーンは少し思っていたより柔らかめの仕上がりになってしまいましたが、コースの方々のご尽力により、大会開催を迎えるまでになんとかコンパクション(固さ)14までに上げてくることができました。

より正確なティショットで、フェアウェーをキープしていかないと、スコアメイキングは難しくなるでしょう。

ラフは、本当ならもう少し短く刈りこみ、芝と芝の隙間を大きくして、ラフに落したボールはその中にはまりこむような、脱出しずらい設定を目指していたのですが、これも夏の悪天候のため、予想以上に芝の成長が良く、さらに芝と芝同士が互いに詰まった状態になって、場所によっては、ラフに入ったボールはちょうど台の上に乗っかったようなライになる可能性もあります。ラフに入れても比較的、パーオンしやすいこともあるかもしれませんが、それでもかなり長めに設定されたラフは、選手にピンポイントの攻めを要求してくるでしょう。

昨年は、あのタイガー・ウッズがやってきて一代旋風を巻き起こしましたが、今年は世界一のレフティーと評判の高い、フィル・ミケルソンがやってきて、タイガーに負けず劣らずの旋風を、指宿の地に巻き起こしてくれることと思います。

難コース、指宿ゴルフクラブを、彼をはじめ、日本の若手たちがどう攻略していくのか、みどころはいっぱいです。

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