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「あまりにも優勝争いできないと、別の人生、探し出す」

先週のアコムインターナショナル2日目に、単独2位に立ったインタビューで苦笑いを 浮かべながら言っ たコメント。
現在、部門別ランキングの平均パット数で1位。しかし今季は、昨年のアジア・ジャ パン沖縄オープン から全試合出場しながら、8月までの最高順位がサン・クロレラクラシックの12位 と、パッとした成績 は残せていなかった。なかなか優勝争いに絡むようなゴルフができず、そんな時期、 横田が精を出した のは、もっぱらほかの選手のレッスンだった。
自ら執筆したレッスン書の売れ行きも好評で、そのゴルフ理論には定評のある横田 は、ホールアウト後 の練習場でも引っ張りだこ。
ショットや、パットの悩みを抱える選手たちが集まってきては、なんやかやと相談を 持ちかけてくる。 一時は、上位にきた選手の口から必ず「ヨコシン(横田の愛称)」の名前が出てくる ほど で、ついには横田 を“優勝請負人”とあだ名する選手まで出てきたほどだった。
そうやって別の選手の面倒ばかりで、自分自身が活躍できない時期が続くと「つい、 別の人生、探し出 すよね・・・」と、冗談まじりながら、“コーチ”として生きる道も考えはじめてい た ことを匂わせた横 田。
しかし、そんな横田も9月に入ってブレーク。ANAオープンで元・青木功のエース キャディの中居謹蔵さんにバッグを担いでもらったことをきっかけに「もっと欲を出 してゴルフをする姿勢」を取り戻した。97年の全日空オープン以来のツアー2勝目を 狙って「そろそろ、他人のレッスンもやめにしようかなあ・・・」。最近は、“コー チ業”から足を洗うことも考えているヨコシンだった。

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