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久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント 2003
『もっと飛距離アップ!!』宮里優作『大切なのは、自分を見失わないこと』清田太一郎2人のルーキーが、海外ツアーで刺激を受けて・・・
その間、米ツアーで揉まれてきた。本場のコース、選手たちに大いに刺激を受けて、 帰国したようだ。
7月のグレーターミルウォーキーオープン、BCオープン、8月のジ・インターナショナ ル(いずれも予選落ち)に挑戦した宮里がこの3戦で痛感したのはメンタル面の強化とリカ バリーショットのレベルアップ、そして飛距離アップの必要性だ。
宮里もけっして飛ばないほうではないが、世界のトップと互角に戦うためには「あと 10ヤードは必要。平均して、295ヤードは常に飛ばせるようにならないと・・・」と唇を噛 む。
「ケニー・ペリー選手なんか、ほんとビックリするくらい飛んでいた。しかも飛んで かつ、曲がらないショット。それには、もっとクラブについても考えていかないといけない し、5年計画でなんとか実現させたい」と展望を語る。
清田は、ミルウォーキーとBCオープン(いずれも予選落ち)に挑戦して、「どんなと きでも、自分を見失わずにプレーする大切さを実感した」という。米ツアーでは、「どの選 手もすごいゴルフをするのだろうとか、すごく飛ばすんだろう、とか・・・」思い込みばか りが大きくなって、自分のゴルフをさせてもらえなかった。「普段以上のプレーをしようとし てしまって・・・」と反省しきり。
「向こうは、選手の欲を引き出させるコースセッティング。それをどこまで我慢でき るかなんです。向こうの選手の“守るときは徹底して守る”という姿勢も、ほんとうに参考 になりましたね」。
いずれも、約2ヶ月ぶりの日本ツアー。地元・九州、沖縄勢として「なんとか大会を 盛り上げたい」と声を揃えた2人。今週は、世界の舞台で掴んできたものを、思う存分にぶ つけていくつもりだ。
写真上=今大会は初出場の宮里。「やはりここは、テレビで見ていたとおり、コウラ イグリーンがかぎになる。僕は沖縄でやってきたぶん、他の選手よりは早くコウライに順応 できると思います」。
写真下=地元・福岡の沖学園高校時代、「1年と2年生のときにこの大会に出させてい ただきました」という清田。今回3度目になる「準・地元」での大会では「ぜひ良い戦いを 見せたい」。