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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2007
井上忠久が16番でホールインワン達成に「早起きは三文の・・・どころかだいぶ徳!?」
この日3日目のピン位置は、左エッジからわずか5ヤード。
先に打った同組の甲斐慎太郎が、右を狙って池に入れた。前日までに比べ、風が弱かったこともあり「ひとつ番手を落として、ピンをデッドに狙っていこう」。
今週、3度目の難ホールで的確な状況判断がハマった。
5番アイアンに持ち替えたティショットは、ピン手前6メートルに落ちて一直線。
「入れ!って、冗談で叫んでいたら、本当に入っちゃった!」。
夢中で背後の看板を振り返る。
加賀電子グループ提供のホールインワン賞金は400万円。
この日は、全選手が1番ティからスタートするいわゆる“ワンウェイ”スタートだった。
通算5オーバー54位タイの井上は、7時10分の第1組。
朝4時に起きて支度をしながら、「なんでこんなに早く起きなあかんのん?」と、ブツクサ言っていたものだ。
それが一転「早起きは三文の・・・どころかだいぶ徳!」。
自身ツアーで初の快挙達成は、いきなりの高額賞金獲得に「ラッキーでした!」と大喜び。
このイーグルで、順位も24位タイに浮上した。
また今年から、設定された長嶋茂雄賞は、アルバトロス1回につき10、ホールインワンが8、イーグルが6、バーディを1ポイントで換算し、もっとも高得点を得た選手に100万円が贈られる。
現在、13ポイント稼いで同賞で3位につける井上は「今日はチャンスを外し続けて、16番以外はポイントが稼げなかったけど、これで受賞の可能性も出てきたし本戦でも頑張ります!」と、気合を入れていた。
長嶋茂雄賞とは
今年から設定された賞で、アルバトロス1回につき10、ホールインワンが8、イーグルが6、バーディを1ポイントで換算し、大会期間中に最も多くポイントを獲得した選手に、大会名誉会長の長嶋氏から賞金100万円が贈られる。
井上忠久
1976年6月8日生まれ、大阪府出身。14歳からゴルフを始める。大阪体育大学波商高卒業後、プロを目指し、1999年にプロ転向。2004年の地区オープン関西オープンで1勝。
今季はファイナルQTランク13位の資格で、ツアー参戦。
いつも明るく、ラウンド中もひときわ大きな声がコースに響くムードメーカー。
身長178センチ、体重80キロ。