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中日クラウンズ 2007

宮瀬博文「今日のパープレーは100点のゴルフ」

スタート前。トイレの壁に向かって「今日は我慢だぞ」と、自分に言い聞かせたのは前日2日目。午前中は、ひどい風。そして、雷雲接近による一時中断のあとは急激な冷え込み。相変わらずタフな和合でやっぱりこの日3日目も、耐えて耐えて耐えまくった。

5番で、右バンカーから2メートルに寄せたパーパットを入れた。
再開直後の7番で、3メートルをしのいだ。
12番で1メートル。13番で、バンカーから寄せきれなかった4メートルを、ねじ込んだ。

そして迎えた18番。
残り180ヤードの第2打は、わずかにグリーンに届かなかった。
手前バンカーからのアプローチは奥3メートルを決めたのが「今日一番のプレー」。
ホっと安堵の笑顔がこぼれ出た。

スタートの1番で、1.5メートルのバーディパットがカップに蹴られた。
16番で5メートルのチャンスが入らなかった。
ひとつもバーディが取れなかったかわりに、ボギーもなし。
すべてのホールをパーでまとめたこの日のプレーは「僕の中では100点のゴルフ」。
さらに言えば、今週打ったボギーはひとつだけ。
まだ一度もオーバーパーを打っていないのも一人だけ。
ここ和合では、1日の大量アンダーよりも、はるかに価値あることかもしれない。
「・・・我慢比べなら、自信あるから」。

緊張を和らげるためプレー中に噛みはじめたガムは、ハーフターンでキャディにゼリー飲料を渡されるまで、噛んでいることを忘れるくらいに集中している。
米ツアーに打ちのめされて帰国したのは2005年。
以来、不振に陥ったまま、昨年いよいよシード権を失った。
ファイナルQTランクは49位は、今季前半戦の出場権も絶望的となった。

今大会は、歴代チャンピオンの資格で出た前週のつるやオープン5位の資格でエントリー。
“復活”をかけて、1打たりともムダに出来ない状況で、宮瀬が渾身のプレーを続けている




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