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東建コーポレーションカップ 2001
インド出身のジーブ・ミルカ・シンが猛追
優勝争いに加わる猛追に、ホールアウト直後は、「すごく固いゴルフができて、ラッキーでした。このままもし、プレーオフに進めたら…。嬉しいですね。ボーナスをもらえたみたい!(笑)」とワクワクと、最終組のプレーを待った。
一昨年前のキリンオープンでプレーオフの末に破れた経験があるだけに、そのリベンジとばかりに張り切っていたが、残念ながら出番なし。日本ツアー初Vは、今週ひとまずおあずけだ。
最終日のベストスコア賞を受け取って「今週のところは、この順位で満足しています。来週、静岡で頑張ります」と、気合を入れなおしていた。
ジーブ・ミルカ・シン プロフィール
1971年12月15日生まれの29歳、インド出身。
10歳のとき、アジア大会(1960年)400メートル走の金メダリストでもあった父、ミルカ・シン(ハンデ9)が、自宅近くのチャンディガーGCで、趣味としてゴルフを始め、キャディとしてついていったのが、ゴルフを始めるきっかけ。
「ひたすら、コースとの戦いである点に興味を持った」と、サッカーやクリケット、ホッケーなど、数あるスポーツの中からゴルフを選び、米テキサス州のアブリン・クリスチャン・カレッジに奨学生として留学。本格的にゴルフ修行した。
卒業後、プロ転向。米ツアーのQスクールを受験したが失敗して、活躍の場をアジア(今年4年目)にもとめた。アジアでの資格で翌年の欧州ツアーのQスクールを受験。ランク11位で資格を得て以来、3年になる。昨年は、7月に手首の手術のためほとんど棒に振ったが、公傷制度で先週のドバイデザートクラシックに出場して好成績をおさめ、同ツアーのシード権を維持している。
日本ツアーに参戦するきっかけとなったのは、一昨年前のキリンオープン。それまでも日本ツアーに良い印象を持っていたというシンは、昨年のQTに挑戦し、ランク3位で出場権を獲得した。今季は、日本と欧州ツアーを「ほぼ半々のスケジュール」でかけもつつもりという。
そのほか、韓国の東海オープンなど、通算12勝。身長180センチ体重78キロ。「今いちばん得意なのは、アイアンショット」とは本人の弁。
ちなみに、今大会2日目の雪は雪の中のラウンドは初体験で、「そんなに寒さは気にならないほうだけど、…今回はいくらなんでも寒過ぎたね(笑)」。