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ツアープレーヤーたちの名言集VOL.2

「優作の実力は認めている。しかし、やはりデビューしてすぐに何勝もするく らいでなければ、スーパースターにはなれないと思う」と倉本(=中央)。宮里(= 右)は、その倉本のメッセージをどう受け取めるか・・・。
先週のアコムインターナショナル最終日、8年ぶりの優勝インタビューで言い放った コメント。
選手として活躍するかたわら、99年にはツアー部門の独立に奔走し、現在は、日本ゴ ルフツアー機構の副理事長を務める立場として、ゴルフ界の発展は自分のプレー以上 に気にかかる事柄といっても過言ではない。その一環として、選手の世代交代は急務 と考えているからこそ出た言葉だ。
大会最終日は、自分と4打差2位からスタートしたルーキー、宮里優作に人並み以上の 期待を抱いてもいた。
「負けるならば宮里だ、と思っていた」と倉本。
自身もアマチュア時代に数々のタイトルをひっさげてプロデビュー。ルーキーイヤー の81年には6勝をあげ、賞金ランク2位につけている。
そんな自分を踏み倒して宮里が初優勝をもぎ取るならば、あきらめもつく。「貴 乃花 が千代の富士を倒して相撲界に世代交代の波が訪れたように、これほど理想的な形は ないだろう、と思っていたんです」と、打ち明けた。
しかしその宮里は、あがり3連続ボギーで結局、10位タイに沈んだ。
「もっと、良いゴルフをしてくれると期待していたのに・・・」と、心底残念そうに 倉 本は話した。
「今の若手は確かに、ゴルフはうまいかもしれないが、みんな粒が小さい。初優勝し たあとも、続けて6勝くらいするくらいでないと、スーパースターにはなれないし、 ツアーの世代交代も進まない」厳しいセリフがついて出るのも、ゴルフ界を愛すれば こそだ。
「次にやるときは、宮里がもっと良いプレーを見せてくれることを期待している」そ れはポパイからの、すべての若手選手への呼びかけでもあった。

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