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武藤俊憲「全英の出場権、持って帰らなくちゃ意味がない」全英オープンアジア予選初日

ゴルフも体も「トップシーズンくらいの勢いで、仕上がっている」。ショットが次々とピンを刺す。もう少しチャンスパットが決まってくれれば、首位発進も狙えたほどだ。

今年初めに、用具契約先のテーラーメイドから渡されたドライバーも申し分のない仕上がりで、「常に良いところからセカンドが狙える」。
初挑戦の全英オープンアジア予選で、4アンダーのスタートに自信満々。

「可能性があるのなら、どこまででも行きたい」。
そんな思いに突き動かされて今週、はるばるシンガポールまでやってきたが、本当ならばこのチャンスも、フイにしてしまっていたかもしれない。

武藤にもこのアジア予選への出場権があること。
教えてくれたのは今年、正式にマネージメント契約を結んだ横山隆之さんだった。

契約書にハンコを押したまさにその日、全英オープンのウェブサイトをチェックして朗報を届けてくれたのだ。

この日初日のスタート前は横山さんに、競技委員から渡されたローカルルールをくまなくチェックしてもらってティオフ(=写真)。
慣れない環境でもプレーに集中できるのは、頼もしい存在が常にそばにいてくれるからこそだ。

4アンダーでホールアウトしてきた武藤には、さらなる朗報が飛び込んだ。
当初、このアジア予選は上位4人が本戦進出とされていたが、出場選手が73人と、現時点でほかの4大陸のIFQの中でもっとも多いことから急きょ、「上位5人」に変更された。
自身2度目のメジャー切符にむけて、さらにチャンスが広がったのだ。

もし、タイスコアが出た場合はプレーオフでの決着になるが、「とにかく、上位5人に引っかかれば何でもいい。ここまで来たからには、出場権を取って帰らなくちゃ意味がないから」。

土壇場で、持ち前の爆発力を発揮したい。

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