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日本プロゴルフ選手権 2007

宮里兄弟「目標は、兄弟で優勝争い!」

左から弟・優作、兄・聖志「兄弟で優勝争いを目指します!」
今年の75回大会は、ほかにもさまざまな“記念”が重なった。大会主催の日本プロゴルフ協会は今年設立50年を迎え、開催コースの喜瀬カントリークラブの経営母体の金秀グループは会社創立60周年。そして、大会史上初の開催となる地元・沖縄県は、本土返還から今年35年目。

そんな節目の年の開催に、気合が入っているのが宮里聖志だ。
沖縄を代表するツアープレーヤーとして、弟・優作と「兄弟で優勝争い!」と、張り切っているという。

優作が「オフは週に1回は回っている」というコースは3年がかりで改造が加えられ、ますます戦略性溢れるセッティングに生まれ変わった。
日本のゴルフ場で初めて採用されたという「シーショアパスパラム」という洋芝は、地表から2センチの間で横に根が張る種類で、特に下り斜面の転がりが速いなどの特徴があるという。

またフェアウェーは、「日本のトーナメント史上初」(千葉晃・チーフトーナメントディレクター)のコンターモーイングというライン出しが施された。

よく、アメリカのメジャーで採用される手法だそうで、「まず240ヤード地点で一度絞って次に285ヤード、さらに320ヤード地点」(同)と、ちょうど櫛団子のような形に3箇所でフェアウェー幅を絞り込む。
それによって、「ランでは攻められない。より遠く、高い球でのコース攻略が必要になる」という。

普段のラウンドとはまったく違ったコースの様相には、慣れ親しんだ宮里兄弟にも特別有利とは言えないが、「アニキと練習ラウンドしていたら、リラックスしすぎちゃって。試合という雰囲気ではない」という優作にとって、今回は3ヶ月ぶりの帰省を兼ねている。

好物の母・豊子さんのカレーライスに舌鼓みを打ち、肩の力が抜けた自然体でのラウンドに、兄・聖志に続く地元でのツアー初優勝の期待が高まる。
「ゴルフの調子自体は良いし、自分としても楽しんでプレーしたい」。
大会初日は、片山晋呉とジャンボ尾崎と大勢の地元ギャラリーを引き連れて、7時47分に1番よりティオフだ。

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