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『スポニチカップU-23セガサミーオープンゴルフ 〜ゴルフ北海道スイングへの道〜』はアマチュアの薗田峻輔君が優勝!
10番で痛恨の3パット。
実はその時に下から追ってきていた木下に首位を明け渡していたのだが、本人は「周りは気にならなかった」とどこ吹く風。
それぐらい安定感のあるゴルフで、自分自身も集中できていた。
そして、17番のティグラウンドで初めてスコアが目に入った。
自分がリーダーにつけている。
最終組から一つ前の組の木下は17番・18番を連続ボギーとし、薗田君は2位以下に2打差以上離していたのだ。
昨日、「久しぶりの試合で、試合感を取り戻す意味でも出場した」と話していたが、やはり心のどこかでは「優勝争いしたい」想いがあった。
終わってみると、それを満たすのには十分すぎるほど。
大学生になって初優勝を手にした。
この優勝は薗田君にとって、それ以外にも大きな価値があった。
もちろん、「プロに勝った事やどんなセッティングでもアンダーで回れた」のは嬉しいこと。
ただ、何より「自分の手でチャンスを掴めた」ことが自分にプラスになった。
昨年は、主催者推薦でツアーに5戦出場にした。
その時に感じたのは、「誰かに言われた訳では全然ないけど、いきなり順番を飛ばしていくと、何だコイツと思われる事もあるかも知れないじゃないですか。」
そんな心配も少なからずあったのかも知れない。
今大会に優勝するとツアー3戦の『長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント』『サン・クロレラ クラシック』『ANAオープンゴルフトーナメント』への出場資格が与えられる。
まぎれもなく自分の手で掴んだツアー出場。
順序通りに一歩ずつ地道に這い上がって手繰り寄せた結果だ。その事が素直に嬉しかった。
今後は当面、大学のリーグ戦やアマチュアの試合を中心に出場する。
狙うタイトルは挙げるとキリがない。「関東アマ、日本学生、日本アマ…」。
それぞれの大会を経て、その後で「今日、出場資格を得たツアーに挑戦できれば」と青写真を描いた。