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カシオワールドオープン 1999

11月18日〜21日に開かれたワールドカップオブゴルフ(ザ・マインズゴルフクラブ=マレーシア クアラルンプール)に参戦してい原田三夫と小山内護が、帰国!!

この大会の競技方法は、2人の合計スコアを足して国別で争う団体戦と、個人戦。原田&小山内の日本チームが初日に対戦した国はジンバブエだった。この日は、個人戦でも首位に立った小山内の活躍もあって、団体でトップに立つ健闘を見せた。
 成績順に組み合わされる2日目の対戦国はウェールズ、3日目がアイルランド。そして最終日は南アフリカと、いずれも強豪チームと戦った日本チームは、団体で6位、小山内は個人戦で3位に入賞し、喜びの帰国となった。
 2人に、カシオワールドオープンの会場で、大会に参加した感想を聞いた。
原田三夫
「ボクは、今回で海外の試合は初出場だったんですが、まずひとこと、出てよかったということです。自分の力は世界に出ると、いったいどれだけほどのものなのか、まのあたりにした気持ちです。
 この試合に出て、自分はもっともっとがんばらなあかん、もっともっと上を目指していかないとあかん、と痛感させれました。
 簡単にことばにはできませんが、今後、自分がどういう目標をおいて、それに対してどんなふうに取り組んでいくべきなのか、という明確な形が見えてきた気がします。勉強しなければいけないことは、まだまだたくさんある。
 技術、体力…足りないものだらけです。今回のこの経験を、先に生かしたい。このままで終わってしまうのは、自分としても面白くないな、という気持ちです。
 ボクのゴルフの調子自体は、そんなに悪くはなかったんですが、2人のスコアを足した団体戦っていうのははじめての経験だったし、まして小山内クンが、初日にすごいよかったものだから、なんかボクのほうは『迷惑かけたくない』って気持ちが先走って、ちょっと力が入ってしまったかなという感じ。小山内クンは非常にいいゴルフをしていましたからね。
 でも本当にいい経験だった。また機会があればぜひ挑戦していきたいです」

小山内護
「楽しかった〜! ボクはお祭り感覚がすごく好きだからね。今回の試合はいわば、ゴルフのオリンピックみたいなものでしょう!? 会場の雰囲気も、各国の応援団とかいっぱいいて、いろんな国の人がいっぱいいて、ボクはそのなかでもう、乗っちゃって、イケイケでした。乗せられるとどんどん行っちゃうタイプだから、気持ちよくプレーできたよ。
 今回はボクは、特にパットが好調だったかな。すごくラインが読めたんだ。ショットもよかったね。4日間でミドルホールで4回もワンオンしちゃったよ。取ったバーディは22個。ダボも2回したけどね(笑)。
 優勝したアメリカチームのタイガー・ウッズ(個人戦も優勝)も、近くで見て来ましたよ。2日目にもうちょっと順位をあげていたら3日目にアメリカチームと回れたんだけど、惜しくもぼくらはタイガーの一組あとだった。残念!
 タイガーのゴルフはすごいけれどそれよりもっとビックリしたのは彼の背中の筋肉だね。
 すごいんだ。盛りあがってて、普通の鍛え方じゃないって感じ。日頃の体のケアが徹底している。優勝を決めたその日にも、ハードなトレーニングをしたり、そこらへんをジョギングしたりしてたからね。
 それを見て、『ゴルファーは筋肉をつけちゃ行けない』っていう古くからの言い伝えはウソだと思ったね。いまボクは日本ツアーでもデカイほうだけれど、でもその体に頼ってちゃいけないって反省しました。いまの体をもっともっと作っていかなくちゃいけない。
 ゴルフの技術はそう簡単には近付けることはできないけれど、体だけなら、いまからはじめれば、すぐにでも近付けることはできる。 戦う気力は強い体から生まれるものだって、実感した1週間でした」  

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