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ダイドードリンコ静岡オープン 2000

鈴木規夫エグゼクティブディレクターの弟子・牧坂孝作。師匠も勝っているこの大会で、さらなる飛躍をめざす。

午前スタート組のなかでは、3アンダー、2位でホールアウトしていた牧坂は、まっさきに “師匠”の姿を探した。ガッシリと握手をかわしたあと、「でも、厳しいのはこれからやぞ」と声をかけられ、うなづく牧坂の頬は、ほんのり上気していた。
 師匠の鈴木規夫JGTOエグゼクティブディレクター(写真右)は、今大会の歴代優勝者(76年)でもある。偉大な師を追って「ぜひ、僕もここで活躍したい気持ちがある」という牧坂は、豪雨と強風のなか、出だしで「いいことありそうな感じ」の2 連続バーディを奪うなど、幸先のいいスタートを切った。

「きょうはひたすら我慢して粘ってやろうと思っていた。僕は、平均飛距離250〜260ヤードで、飛ばない部類。その分、アプローチとパターで補うタイプなので、ここのコースにあっているかもしれません」(牧坂)

 プロ転向は92年。その間、なかなか芽がでなかったが、「だんだん自分のゴルフの安定感が出てきた」と、今季は、チャレンジツアーランク1位の資格を獲得し、出場権を得た。開幕戦の東建コーポレーションカップでは18位に入り、「僕にもできるかもしれない」という自信が、ますますわいてきているようだ。

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