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深堀圭一郎「気持ちの上げ下げが上手くできなくて」バランタイン選手権3日目

欧州とアジア共催のバランタイン選手権で予選通過ラインに1打及ばず予選落ち。前日2日目の第2ラウンドは、日没サスペンデッドが決まった時点でイーブンパー。予選通過の圏内にいた。

しかし、15番ホールから競技を再開したこの日3日目は、16番パー5のチャンスホールでスコアを伸ばせなかったばかりか、“鬼門”の最終18番で第2打をグリーン手前のクリークに打ち込んだ。

490ヤードと長いパー4は、ハザードが利いていて非常にトリッキーなホールだ。
初日の第1ラウンドに続く、2度連続の「池ポチャ」に前途は断たれた。
奥から6メートルのボギーパットを沈めても、通算1オーバーはカットラインの54位タイに1打足りない。
「あ〜あぁ・・・時間が空いちゃったよ。垢すりでも体験してこよっかな」。わざとひょうきんに振る舞いながら、瞳の奥に悔しさをにじませた。

1月の米ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」のあと、約2ヶ月あいて今週の今季2戦目。
序盤はいつも出遅れる傾向にある。
長く実践を離れたあとは、「オンとオフの気持ちの切り替えがうまくいかない」。
まだ試合勘のないこの時期は、気持ちの持っていきように、いつも悩むという。

「打って、(次の打点まで)歩く、打って、歩く・・・。その繰り返しの中で、打つ瞬間に気持ちをピークに持っていって、すぐにいったん解いてまた次・・・というふうな作業を、僕はいつもするのだけれど、そんな気持ちの“上げ下げ”っていうのかな。それが初日は、なかなか出来なくて・・・」。
3オーバーと出遅れた。

それでも、2日目にはリズムを掴みつつあった。3アンダーとスコアを伸ばし、イーブンパーまで盛り返してきた。「さあ、これから」と、乗ってきたところで競技は中断。
また振り出しに引き戻された。
日をまたぎ、翌早朝からの残り4ホールで、流れを取り戻すことは難しかった。

それでも、日本ツアーの開幕前に、このような経験が出来たことは大きい。
「こうやって、何度も繰り返し実践を積んでいくしかない」。
次は、2週後にシンガポールのセントーサゴルフクラブで行われる全英オープンのアジア予選。
「ぜひ、結果を出したい。・・・僕も、もう今年40(歳)だしね!(笑)」。
節目の年に、何か心に期すものがあるようだ。

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