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住建産業オープン広島 2001

深堀圭一郎が大会連覇「自分でも、信じられない!」

 15番ホールのティグランドに立ったとき、18番方向から、大きな歓声が聞こえてきた。
 今大会過去9勝と、圧倒的強さを誇る尾崎将司が、通算13アンダーでホールアウトした合図だった。
 そのとき、尾崎とは3打差。
 「あの“おじさん”に、仕返しをされるのかな…」
 昨年のこの大会、尾崎を1打差で振り切って勝った。尾崎は、そのリベンジに燃えている、とも聞いていたから「今年はジャンボさんの勝ちだ…」、一度は諦めかけた勝利だった。
 だが、その15番で、不調だったパッティングの感触を取り戻すと、深堀は一気に息を吹き返した。
 16番で、7メートルを沈めると、17番で8メートル。そして、ラスト18番は、第2打を、ピン手前2メートルにつけてバーディ。土壇場の連続バーディで、尾崎とのプレーオフに持ち込み競り勝った。
 「あんな劇的なことができるなんて…自分でも信じられない。なんだか、次からジャンボさんの顔、まともに見れそうにないけど(笑)でも、ジャンボさんは、良いプレーには『よくやった』って言ってくれる人。はっきりとした言葉はなくても、今日の僕のプレーには納得してくれていると思う」

 「深堀のあがりホールの3連続バーディは、凄いプレーだったね。でも、俺自身、良いショットが打てているし、これからが楽しみだよ」(尾崎将司)

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