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サン・クロレラ クラシック 2005

深堀圭一郎「これからも、後輩に良いものを見せられる選手でありたい」

先週は、股関節に故障を抱えながらも優勝争い。最終日こそ崩れて22位に終わったが、「悔しいというよりも、“自分もようやくここまでやれるようになったんだ”という前向きな姿勢が出てきた」。
その思いを精一杯、今大会にぶつけている。

今週は、月曜日から会場入りしてメーカーとの共同作業で、新しいドライバー作りに精を出した。
何度も試打を繰り返し、微調整を続けた。練習日の悪天候の影響もあって、ほとんど下見のラウンドはできなかったが、満足のいく1本ができた。
加えてウェッジも、北海道の洋芝に合わせた仕様に変えて、万全の体勢で初日を迎えた。

5アンダー、2位タイ発進に、
「徐々に、準備が整いつつある」
「そろそろ、明るい話題を提供したい」
「周囲の期待に答えたい」
先週までの「まだ、勝つには早い」といったような控え目なコメントをひるがえし、強気な言葉がこの日次々と飛び出したのも、確かな手ごたえをつかんだ証しだ。

「いつの間にか、今年もう37歳」と、笑う。
この日回ったのは10歳以上も下の近藤智弘と宮里優作だった。
まわりを見渡しても、自分より上の選手を数えたほうが早くなってきたが、もちろんそれに対して引け目はない。
「自分が衰えているとは思わないし、これからも、後輩に良いものを見せられる選手でありたい」。常に高い理想をもって、戦っている。

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