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日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 2001

▼ 注目選手、直前インタビューディフェンディングチャンピオン・伊沢利光

 「昨年の優勝から、早いもので1年がたちました。
昨年の第1回大会はあいにくの悪天候で、やむを得ず、競技が3日間に短縮され、そのときたまたまトップに立っていた僕に、勝利の女神が転がり込んできたわけですが、どんな形でも勝ちは勝ち。本当にラッキーだったと思います。
 もっともあのあと、師匠のジャンボさんには、「3日間競技なんだから、おまえ“半勝”だぞ」なんて、からかわれたんですけどね(笑)。
 これまで僕が優勝してきたのは、すべて夏以降の大会でした。「今年は、なるべく早いうちに1つ、勝っておきたいな・・・」と、考えていた矢先に思いがけずイーヤマカップで勝つことができて、気持ちが非常に楽になったのは確かです。

 今、思い返せば、あの優勝をきっかけにして、8月のKBCオーガスタ、11月の太平洋マスターズと、良いペースで年間3勝を上げることができたのではないでしょうか。
 あれから1年。今年は、おかげさまで、2月の米ツアー『ニッサンオープン』でプレーオフの末の2位。4月のメジャー『マスターズトーナメント』では4位と、自分でもびっくりするくらいの好成績をあげることができました。
 ゴルフには、好不調の波がありますので、この2戦がほんとうに僕の実力なのか、それとも、たまたま良い周期が重なって、あのような結果が残せたのか・・・、それはまだ、自分でもよく分からない。
 だけど、マスターズが終わったあと、ジャンボさんに4位になった報告をしたら「大手を振って帰ってきていいぞ」と、言われました。僕なりに、それをお褒めの言葉と受け取っています。
 ジャンボさんに認められようが認められまいが、自分がいちばん心地よいと思えるスウィングを目指し、これからも一生懸命、努力を続けていくことに変わりはないのですが、やはり、師匠に誉められることは嬉しいし、励みになります。
 海外での活躍の真価は、これからの僕の戦いぶりが、教えてくれるでしょう。

 今年のイーヤマカップは、それを示す良いチャンスです。
 僕はまだ、大会連覇をしたことがありません。
 会場のホーライCCは、攻めれば攻めるほどスコアにつながるコース。僕との相性はバッチリです。昨年の優勝から、さらにたくさんの経験を積み、昨年以上に、良いプレーができるという手ごたえもあります。
 今年のイーヤマカップももちろん入れ込み、2年連続Vを狙っていくつもりでいます」

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