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東建ホームメイトカップ 2006

5位タイの矢野東

2006年ジャパンゴルフツアー開幕戦は、まれに見るハイスコアの争い。
大爆発できる可能性も秘めているかわりに、少しでも油断すればあっという間に置いていかれる。
練習ラウンドの段階で、キャディで兄の勅仁さんと話し合った。
「とりあえずは予選通過ができればヨシとして、2日間終わって良いところにいれば、20アンダーを目標にやろう」。
予選を終えて、ひとまずノルマの半分をクリアした矢野が、俄然やる気だ。

昨年11月のツアー初優勝で「二流のまま終わりたくない」という欲が出てきた。
勝ち星を重ね、いずれは米ツアーにも挑戦したいと思うようになった。

そのためにこのオフは、それこそ正月返上で練習場に居座った。
コーチの内藤雄士さんから「アメリカの選手たちはオフなんか作らない」という話を聞いたからだ。

「トレーニングも大事だけど、3ヶ月も空くと試合勘も薄れてしまうし、球さばきも忘れがちになる」。この東建ホームメイトカップを見据え、クラブに触らなかった日を作らなかった。「シーズン並み以上」という中身の濃い練習に取り組んだ。

準備も万端に「待ちに待った開幕戦。早めに勝って良い位置を維持したい」と、力を込めた。

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